監督 中山 幸男
他の住宅会社では、作る建物を限定しているところもありますが、富士住建は、対応できる建物の幅が広く、それがひとつの特徴とも言えます。
他の住宅会社では、作る建物を限定しているところもありますが、富士住建は、対応できる建物の幅が広く、それがひとつの特徴とも言えます。例えば、最近では、老人福祉施設のデイサービスや、和風でも近代的なモダンなものを施工させて頂きました。特に福祉施設は、外観だけでなく内部の施設も一般の住宅とは全く違ってきます。より専門の知識が求められ、法規的にも厳しく、住宅にはない難しさがありました。
他には店舗として、薬局、リサイクルショップ、蕎麦屋などを施工させて頂きました。薬局では調剤室があり、保健所の検査などもありますし、調剤室と店舗の納まりなどもありますので、そのあたりを配慮してやらせていただきました。また、中に器具が入りますので、その点も気を配らなければいけません。
未経験のジャンルに挑戦するときは、新しい知識が増え、バリエーションが広がる貴重な機会です。新しいジャンルを手がける時には、その建物の役目や、どういうふうにしたら使いやすいかを考えなくてはならないので、新しい知識を勉強する必要があります。そうして得た知識を、住宅に応用できることも多くありますので、より良い建物を作るためにどんどん新しいジャンルにチャレンジしていきたいと思っています。
和風の建築では、今は建具や畳なども昔と違ってきています。選ばれるお客様の世代が代わってきているので、格式のある和風建築ばかりではなく若い方にも受け入れられる新しい和風建築というのも提案しています。私が今までに手がけた案件で一番印象に残っているのは、鉄骨造の100坪の大きなお住まいです。ホテルのような玄関を入ると、まず正面に曲面がコンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれた大きな螺旋階段が現れます。一階には二間続きの和室と大きなお風呂があり、二階にもキッチンやお風呂があるという二世帯の住宅でした。そちらの1階の和室は伝統的な数奇屋風の造りでしたが、私が手がけた中で一番の大きなお宅でしたので特に印象に残っています。
当社には、数寄屋造りなどの高度な技術を要するお宅にも対応できる大工さんがいますので、お客様からご要望があればきちんと対応することが出来ます。当社の大工さんは、我々に代わってお客様に優しくご説明して、人間的にも素晴らしい方ばかりです。新築も、増築も、リフォームも対応でき、和風も洋風も出来るという技術力があります。私が、現場を管理する際に常に心がけていることは整理整頓と、お客様への挨拶です。これは、職人さんにも繰り返し言っていることです。今後は、伝統的な本格和風の建物を手がけてみたいです。和風というのは奥が深い世界ですから、将来は神社仏閣にチャレンジしてみたいです。
